2026/06/12 10:37

お洋服には、物語が宿ると思っています。

偶然ドールの世界に誘われてから、10年以上が経ちました。
その間、ずっと男の子ドールのためのお洋服を作り続けてきました。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、
人形服の世界は、女の子ドールのお洋服ディーラーさんが圧倒的に多いのです。
だからこそ…というわけではありませんが、
私は、あえて男の子ドールのお洋服にこだわってきました。


シンプルでカッコよくて、まるでそこに「小さな男の子」がいるかのようなお洋服。
男の子の服作りは今も変わらず、私のライフワークの中心にあります。

でも、ここ最近。
バービー服のご依頼をいただいたり、東京・日本橋の【リカちゃんキャッスルのちいさなおみせ】で
初代ジェニーちゃんをお迎えしたりするうちに、
女の子服も作ってみたいな……という気持ちが芽生えてきたのです。

せっかく作るなら、ただお洋服を縫うだけじゃなく、
何か新しいことがしたい。そう思ったとき、ひとつのアイデアが浮かびました。


「物語のある服」を作ろう。

バービーとジェニーを主人公にした物語を作って、
その物語の中で彼女たちが着るお洋服を作る。
服を通じて物語を、物語を通じて服を楽しんでもらえたら——
そんな、ちょっと新しい試みです。

ふたりが暮らすのは、海辺の小さな街「APRICOT BAY」。
海の近くに住んでみたい私の、理想の街でもあります。
ゆったり流れる時間と、頬をなでる優しい潮風。

ふたりの物語は、まだ始まったばかりです。